施設における農および6次産業化への取り組みについてのアンケート調査結果

農業活動の取り組み状況 §1

農業活動の取り組み状況

農業活動を「取り組んでいる」は33.5%、「取り組んでいない」が66.4%である(取り組んでいない事業所のうち、「やめた」が6.0%、「やるつもりはない」が39.8%、「今後、農業活動をやりたい」が12.7%、「地域農産物を用いた加工・飲食事業には取り組んでいる」が7.9%)

「取り組んでいる」、「やめた」を合わせると約4割であり、多くの事業所が農業活動の経験があることを示している。また、「取り組んでいる」、「地域農産物を用いた加工・飲食事業には取り組んでいる」を合わせても約4割であり、地域資源を活用した事業に多くの事業所が取り組んでいることが分かる。さらに、1割を超える事業所が「今後、農業活動をやりたい」と回答していることから、福祉と農業活動の繋がりは今後、ますます強くなっていくことが予想される。【問1】

※今後、農業活動をやりたい」(以下、農業活動をやりたい)
※「地域農産物を用いた加工・飲食事業には取り組んでいる」(以下、加工・飲食事業のみ)

地域別

地域別にみると農業活動取り組み割合は、「北海道」、「九州・沖縄」、「中国・四国」などで高く、「東海」、「近畿」、「北陸」、「関東」などで低い。

工場などの多い地域では、農業活動のほかにも作業があるため、農業活動に取り組む事業所が少ないと考えられる。

障害者種類別

農業活動の取り組み状況について、障害者数を実数ベースでみると、前述したように全体では「身体障害者」が23.9%、「知的障害者」が66.0%、「精神障害者」が9.6%の構成となっており、「知的障害者」の割合が最も高い。

農業活動の取り組み状況について障害者種類別にみると、「知的障害者」では、「取り組んでいる」事業所では39.1%、「加工・飲食事業には取り組んでいる」事業所では8.8%、「やめた」とする事業所では7.2%などとなっている。

一方、「やるつもりはない」とする事業所では「知的障害者」の割合は31.6%、「今後、農業活動をやりたい」とする事業所では13.4%と1割強が農業活動に関心を示している。「精神障害者」は26.2%、「身体障害者」は21.0%が取り組んでいる。「やるつもりはない」というのは「身体障害者」で51.2%と高いが、「精神障害者」でも46.8%に達している。このことは、農業活動は知的障害者にとっては取り組みやすいが身体障害者にとっては取り組みにくいという状況を示唆している。同時に、「精神障害者」の取り組みがまだまだ少ないということが明らかになった。

表2 障害者数|取り組み状況別

 N 施設数障害者合計身体障害者知的障害者精神障害者他障害者
障害者数(人)
全体68331,6047,55820,8643,024683
取り組んでいる22310,4761,5908,15279131
やめた392,0174751,494621
やるつもりはない26811,7303,8666,5961,414108
加工・飲食事業のみ602,3921991,82633746
農業活動をやりたい934,9891,4282,796420497
 N 施設数障害者合計身体障害者知的障害者精神障害者他障害者
合計100.0100.0100.0100.0
障害者 種類別割合(%)
全体68310023.966.09.62.2
取り組んでいる22321.039.126.24.5
やめた396.37.22.10.1
やるつもりはない26851.231.646.815.8
加工・飲食事業のみ602.68.811.16.7
農業活動をやりたい9318.913.413.972.8
注)障害者の内訳が不明の施設は集計対象から除外した。重複障害者がいるため、個別障害の合計値は必ずしも一致しない。

規模別、知的障害者割合

障害者規模の比較的大きい事業所、「知的障害者」の割合が高い事業所では、農業活動の取り組み割合が高くなっている。