障害者就「農」にかかる事例紹介 §3

社会福祉法人まるこ福祉会

(1)法人概要
設立平成16年
代表理事長 栁澤正敏
本部長野県上田市長瀬2885番地3
事業内容就労継続支援B型・生活介護、上田市丸子物産館のカフェを市より受託

まるこ福祉会は、上田市への市町村合併前に丸子町に唯一あった身体、知的、精神の障害者のすべてを受け入れる事業所であった。平成17年より上田市丸子物産館「花風里」を丸子町の委託事業として管理運営を開始し、特産品の展示販売、軽食喫茶、パン・クッキーの製造の取り組みを行っている。その後、グループホーム・ケアホームも開所し、就労訓練だけでなく生活の場を提供している。

平成25年より後継者のいない農家の耕作放棄を無償で譲り受け、今後、露地栽培を開始し規模を拡大していく予定である。既に小規模であるが、米およびボカシ堆肥の生産に取り組んでいる。

(2)調査日/対応者
平成25年11月27日/栁澤正敏氏
(3)調査目的
障害者就農および農産物加工・販売に取り組む事例について実態調査を行った。
(4)調査内容

① 耕作放棄地の利用

福祉会は後継者のいない農家から2haの桑畑の跡地を無償で譲り受けた。農家は、亡くなった後には現在の家も寄付するということである。畑の山際に、クヌギ1700本植樹した。クヌギを樹木ではなく果樹として県が認め(ドングリを果樹認定)、今後、食品開発や雑貨などの加工に利用する予定である。

② ジビエの利用

現在、地元のジビエを用いた惣菜や弁当を製造し、直売所などで販売している。弁当製造だけでなくジビエの精肉作業も福祉会で行っている。

③ コメ・堆肥生産

30aでコメを生産し、さらにナメコ菌床のオガクズ+発芽玄米+発酵酵母などを原料にしたボカシ堆肥を生産している。

(5)今後の展望
ドングリ畑以外の耕作放棄地利用方法について現在検討している。ジビエについては、東信地域にはトサツ場がないことから、今後、福祉会で資格を取得して、開設・運営していきたいということである。現在、行政と調整中である。