農家、農業法人等における障害者福祉事業所との関わりについてのアンケート調査

農作業委託について §2

農作業委託の内容

生産している農産物と委託している農産物

何らかの農作業を委託している農家等の70件が生産している農産物は、「野菜」が52件(74.3%)と最も多く、次いで「米」35件(50.0%)、「果樹」16件(22.9%)、「花卉等」9件(12.9%)となっている。

一方、委託している農産物は「野菜」が46件(65.7%)、「果樹」が15件(21.4%)、「花卉等」が6件(8.6%)となっている。生産している農産物と委託している農産物を比較すると、「野菜」、「果樹」、「花卉等」については農作業委託の割合が高いが、「米」については農作業委託の割合が低い。【問7】

生産している農産物、農作業委託している農産物を小分類でみると、野菜は「露地野菜」を中心に「施設野菜(土耕)」に広がりを見せており、「果樹」は「リンゴ・ナシ」、「ブドウ類」、「梅・桃等」、「柑橘類」など多様である。


図21 農作業 (小分類)|生産/農作業委託

委託している作業内容

委託している作業内容をみると、「野菜」については「収穫」、「草取り」、「運搬」、「定植」などのほか「選別」、「袋詰」など多様な作業にわたっている。また「果樹」についても「収穫」、「運搬」、「草取り」などが多くなっている。肉体的な負担の大きい作業や一時的に人員を要する作業を委託していると考えられる。【問7】

図22 委託している作業内容|複数回答 N=70

委託先事業所数

農作業の委託先は、「1事業所のみ」が72.0%、「複数事業所」が28.0%である。【問8】

注)無回答は集計から除外した

「複数事業所」に委託している場合について委託先事業所数をみると、多いときでは3事業所以上が71.4%に達しているのに対し、少ないときでは35.7%に減少している。農繁期や農閑期の差あるいは作業内容によって、委託先数の調節が行われていると考えられる。

年間委託日数、委託期間

年間委託日数をみると、「9日以下」が22.9%、「10~19日」が18.6%、「20~29日」が12.9%であり、これらを合わせ1か月に満たないケースが54.4%を占める。一方「100日以上」の長期にわたるケースは17.1%に達する。【問9】

委託パターン別でみると、「農作業委託のみ」より加工や販売等の委託も行っている「農作業委託+加工・販売等委託」の方が委託日数は多くなっている。

農作業委託のみ:N=55|農作業委託+加工•販売等委託:N=13

委託期間をみると、「スポット的」が34.0%、「農繁期のみ」が28.0%と期間限定の委託が多数を占めている。一時的な人員を要するときや農繁期などが多いと考えられるが、一方で「通年」は24.0%にも達しており、障害者を年間を通して常勤的作業者として位置づけて委託していることが窺える。

注)無回答は集計から除外した

作業人員

委託作業を行う際、障害者の作業人員は多いときで「3~5人」が多数を占めている。内訳をみると3人に集中し、事業所職員は「1人」が多く、事業所職員1人+障害者3人の作業態勢が中心となっている。現場での作業にかかる支援員(サポーター)は「0人」が多いが、サポーター制度を導入している県において作業に加わっている。【問10】

注)無回答は集計から除外した

注)無回答は集計から除外した

注)無回答は集計から除外した

作業する障害者の障害種別

障害者の障害種別をみると、「知的障害者」が50.0%、「精神障害者」が19.6%、「知的障害者+精神障害者」が19.6%であり、知的障害者を中心に精神障害者にも広がりをみせている。一方、身体障害者が従事するケースは限られている。【問10】

注)無回答は集計から除外した