農家、農業法人等における障害者福祉事業所との関わりについてのアンケート調査

農作業委託について §6

農作業委託の効果

農作業委託による効果

農作業委託による効果をみると、「障害者への理解が深まった」(57.1%)、「労働力に余裕ができ新たな作業をすることができるようになった」(47.1%)、「耕作面積を維持できた」(42.9%)、「障害者と交流ができるようになった」(37.1%)などが上位にあげられており、障害者に対する意識面での変化と同時に、担い手不足への対応に効果を発揮している。なかには「耕作面積を拡大できた」(18.6%)や「収穫量が増えた」(18.6%)、「収入が増えた」(17.1%)など、経営規模の拡大に繋がっている。【問20】

以下、主な項目について属性別特徴をみる。まず「耕作面積を維持できた」というのは、法人化されていない農家、年間委託日数が比較的少ない農家等に多い。「労働力に余裕ができ新たな作業をすることができるようになった」というのは、非高齢者だけの農家、年間委託日数や年間委託料の規模が比較的小さい農家等に多い。「障害者への理解が深まった」というのは、高齢者だけの農家や法人に多い。


図53 農作業委託の効果

「耕作面積を拡大できた」については、高齢者だけの農家、農地面積が比較的小規模、年間委託日数や障害作業人員が多く年間委託料も大きい農家等に多い。また、「収穫量が増えた」や「収入が増えた」についても、「耕作面積を拡大できた」と同様の傾向がみられる。

つまり、高齢者だけの小規模農家において、耕作面積、収穫量、収入を増加させる効果があることを示している。こうした傾向は障害者の作業実績を実感している香川県にみられる。


図54 農作業委託の効果

農作業による障害者の変化

農作業委託による障害者の変化の有無については、「変わった」が50.0%、「分からない」が45.7%となっている。「変わった」とする農家等についてその内容をみると、「精神状態が良くなった」が94.3%、「身体状態が良くなった」が31.4%にも達し、農作業による障害者の心身への効果を実感していることが分かる。なお、悪化したという回答は0%となっている。【問21】

《「変わった」と回答した農家について》