農家、農業法人等における障害者福祉事業所との関わりについてのアンケート調査

今後の農福連携の取り組みについて

農福連携の期待分野

農福連携について今後の期待分野についてみると、「障害者福祉事業所への農作業委託を期待したい」が86.4%と極めて多い。そのほか、「障害者福祉事業所への食品加工委託を期待したい」(43.2%)、「障害者福祉事業所には地域の農地管理の担い手の一員になって欲しい」(43.2%)、「障害者福祉事業所への販売委託を期待したい」(40.7%)などがあげられている。【問43】

農業の担い手としての期待、そして加工・販売の担い手としても期待をしていることが窺われる。

委託パターン別にみると、農作業のみ委託する農家等は「障害者福祉事業所への食品加工委託を期待したい」が41.8%、「障害者福祉事業所への販売委託を期待したい」が30.9%、一方、加工・販売等のみ委託する農家等は「障害者福祉事業所への農作業委託を期待したい」が45.5%であり、それぞれが委託の分野をさらに拡大したいという意向がみられる。

農作業委託のみ:N=55|農作業委託+加工•販売等委託:N=13|販売等委託のみ:N=11

農福連携に必要なこと

農福連携の推進に必要なことについては、「農業側と福祉側のマッチング」が67.9%と最も多く、次いで「行政の助成金等にかかる情報」(53.1%)、「コーディネーターの存在が必要」(51.9%)、「現場で障害者へ作業を指導するサポーター」(40.7%)などが上位にあげられている。

そのほか「価格、作業等についての仲介・調整」(23.5%)、「トイレ、休憩所の設置」(22.2%)、「福祉についての情報」(19.8%)などもあげられている。【問44】 つまり、農福連携にはマッチングおよびコーディネートおよび人的な支援が必要ということを示している。

農福連携についての自由意見

【問45】

農福連携を進めるにあたっての自由意見
初めての作業を依頼する場合、どのくらいの仕事が出来るのか不安を感じる。何日間か作業料金の助成があれば助かる。
障害者に依頼できる時間帯がもう少し長ければ助かる。
障害者が思っていた以上に仕事ができたので驚いた。ただ、継続して作業を頼みたいと思った福祉事業所は、他からの依頼で対応できないと断られ残念だった。
農業系学校の教育。将来障害者との農場・農業をしていく計画や経営指導。農業に向く人材養成、モデル事業化。障害の程度・レベルと実際にできる農作業の種類。この組み合わせ表があればよい。
互いの信頼関係が第一。
うまく連携して進めている。
障害者とどう付き合っていくのか分からない。
A型作業所メンバーは作業レベル・内容も安心だが、求められる委託料が払えない。B型作業所メンバーは作業補助と考えて良いパートナー関係が築けている。
相互理解が必要と考える。
福祉事務所が休みのとき、作業の委託ができない。
特に福祉を意識していない。労働として一緒にやれればよい。
福祉の人の働き方では売り上げを伸ばすのは無理だと思う。なぜなら365日、農業の事を考えていなければならない。福祉の人には無理でしょう。
既に就労継続B型を開始した。地方の農業の担い手として、障害者の活躍の場があると思っている。
福祉事業所の情報が少ない。