農業の取り組み|事例紹介 §2

社会福祉法人花工房福祉会

社会福祉法人花工房福祉会
(1)施設概要
設立
平成12年(2000)
代表
理事長 柴田廉
本部
長野県長野市川中島町今井1387-1

花工房福祉会は、就労移行支援・生活介護・就労支援継続B型事業に取り組む多機能型事業所「エコーンファミリー」(川中島・朝陽事業所)、就労継続支援B型事業に取り組む「わくワーク」・「炭房ゆるくら」、「ケアホームさんふれんず・さくら」など就労支援および施設入所支援を実施している。

「生きるしあわせ はたらくよろこび、地域といっしょに」をモットーに就労継続支援B型事業を中心に、農業生産、食品加工、喫茶店「おまめ喫茶そいてぃ」運営、さらに炭・薪生産や竹炭商品製造を行っている。また清掃業務受託、古紙・牛乳パック回収、企業等の敷地内環境美化業務委託、メール便配達業務受託、他にいくつもの下請け業務受託に取り組んでいる。生産した豆富、パン、花卉等の移動販売も行っている。

(2)調査日/対応者

平成26年11月6日/小池邦子氏ほか事業担当責任者

(3)調査目的

農業生産および6次産業化に取り組む事例について実態調査を行った。

(4)調査内容

表2 農業の取り組み概要

農地畑/約1ha(借入地、ハウス1棟そのほかは露地)
農産物大豆、花卉、小麦
出荷多くは販売し、一部の大豆を自営喫茶店、自営食品加工施設等の原料として利用
販売先移動販売、ネット販売、地域の直売所など
栽培慣行農業
作業者就労移行支援・生活介護・就労継続支援B型利用者60名|職員17名|農業ボランティア3名|農業サポーター6名
事例紹介|社会福祉法人花工房福祉会
リヤカーでの移動販売
リヤカーでの移動販売
ボランティアによる脱穀の準備
ボランティアによる脱穀の準備
<6次産業化の取り組み>
  • 加工

    生産した大豆を利用し豆富を生産、足りない原料は地域の大豆生産組合などから購入している。そのほかパン、クッキーなども生産している。

  • 販売

    多くは契約している企業・行政などの施設の一角を借りて対面販売、そのほかに自営喫茶店の販売やリヤカーによる引き売り、ネットでの注文販売も行っている。

  • 飲食店

    営喫茶店「おまめ喫茶そいてぃ」を運営し、豆富・豆乳を利用した料理や地域の野菜などを利用した料理・スイーツ・ドリンクを提供している。

<地域等との連携>
  • 耕作放棄地で大豆を生産し、生産した大豆は脱穀・選別し、豆富・醤油の原料として利用している。生産にあたっては花工房福祉会を支援する農業ボランティアや地域の小学生が加わることもある。

    連携関係:障害者福祉事業所←ボランティア
    • ボランティアによる農業支援
  • 高齢化している地域農家の農地において、施設外就労を行っている。リンゴ、カシス、トマト、エノキなどの収穫作業に従事している。

    連携関係:障害者福祉事業所→地域農家
    • 農作業の手伝い
    • 新たな職域の開拓
  • 地域の大豆生産組合、自分たちが生産した大豆を使用した醤油製造は地域の加工食品業者に委託し、販売は法人でも行っている。

    連携関係:障害者福祉事業所→地域加工食品製造業者
    • 醤油製造の委託
    連携関係:障害者福祉事業所←→地域農家
    • 大豆原料の確保
    • 農家は新たな販路の開拓
<その他>
  • オカラの出ない生産方法を採用している。
  • 平均工賃2.6万円。
  • 施設外就労でのカシス、トマト、リンゴの収穫にあたっては、県の農業のチャレンジサポーターに依頼し、共同で作業してもらっている。
(5)今後の展望

今後は施設外就労にも対応できる体制を整え、さらなる6次産業化に取り組んでいく予定である。